クレニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法・CST)
脳と脊髄を覆う硬膜の緊張を緩め、脳脊髄液の流れを促進します。
これにより、中枢神経の働きが高まり、全身の健康とパフォーマンスの向上することができます。
クレニオセイクラルセラピーは、様々な痛みや機能障害を和らげ、病気に対する抵抗力を強化します。
症状や不調を改善するのは、その人自身の力です。
セラピストはその人が、ご自身のカラダの声に気づき、その声と繋がるための架け橋です。
クレニオセイクラルセラピーはBody・Mind・Spiritを整えることで、人生をより良いものへと変化します。
クレニオセイクラルセラピーの紹介動画です。
ナレーションによる説明と共に施術風景をご覧ください。
10ステップ プロトコール
クレニオセイクラルセラピーの基本は、大人も子どもも10ステップ プロトコールと言う10個の手順に沿って施術を行います。これは、硬膜の緊張を緩めるために、その障害となっている筋膜や関節など含めた身体全体のバランスを優しい力で整えていきます。
優しい施術
クレニオセイクラルセラピーは、アメリカのオステオパシー医師であるアプレジャー博士が発明した、5g以下の軽い力で身体の奥深くを緩める施術です。
強い力は一切使用しないので、赤ちゃんから高齢の方まで安心して施術を受けて頂けます。
クレニオ・セイクラル・システム
頭蓋骨の中にある『脳』と背骨の中にある『脊髄』。この2つは『硬膜』という膜で包まれています。
硬膜は頭蓋骨の内側から、骨盤の中心にある仙骨まで繋がっています。
その膜の中には、脳が作る『脳脊髄液』が循環し、脳と脊髄を保護して栄養を与え、老廃物の排出を行っています。
硬膜は脳が脳脊髄液を生産する時に【膨らみ】全身へ流れ、吸収される時に【縮む】という一定のリズム(クレニオ・セイクラル・リズム)を繰り返しています。
この脳脊髄液を循環させる、頭蓋骨、仙骨、硬膜の構造・動きをクレニオ・セイクラル・システムと呼んでいます。
このクレニオ・セイクラル・システムが正常に機能している時、人間のカラダは自然治癒力を最大限発揮します。
硬膜の緊張を緩める
転倒して頭やお尻をぶつけたり、交通事故の衝撃や、カラダのゆがみやストレスなど、何らかの原因で硬膜が緊張すると、クレニオ・セイクラル・システムの一定のリズムが崩れ、自然治癒力の働きが悪くなります。
クレニオ・セイクラル・セラピーは、クレニオ・セイクラル・システムの問題のある箇所の動きを改善するために、軽いタッチで頭蓋骨(クレニオ)や仙骨(セイクラル)を介して『硬膜の緊張』を緩めます。
それによって脳脊髄液の流れが良くなり、脳と脊髄が活性化され自然治癒力が高まります。
脳の機能・発達に対して
アプレジャー博士は、脳の機能障害に苦しむお子さまの研究にも力を入れていました。
その中で、学習障害や自閉症などの発達障害のお子さまの多くは、難産や帝王切開など出産時の影響や何らかの理由で硬膜の緊張が強くなっていることが分かりました。それにより、脳の正常な発達、機能に影響を及ぼしている場合があります。
硬膜の緊張を緩めることで脳の発達を促し、今よりも快適に過ごすお手伝いをします。
お子様の頭の形や歯並びについて
お腹の中にいた時の状況や出産過程の影響で、首の部分や頭蓋骨の内側にある硬膜が緊張を起こす場合があります。それにより向き癖や頭の形の左右差などが生じます。
23個の骨から出来ている頭蓋骨に歪みが起きることで、結果として顎の骨の歪みに繋がり歯並びにも影響してきます。硬膜の緊張を緩め、頭蓋骨の歪みを解消することで頭の形や歯並びの改善にも効果が期待できます。
こんな方におすすめ(以下アプレジャーインスティチュートジャパンHPより抜粋)
頭痛、偏頭痛、眼や耳または鼻の問題、めまいや耳鳴り、睡眠の問題、顎関節の問題、衝撃を受けた後の様々な後遺症、
自閉症、学習障害、脳や神経系の手術後の不調、慢性的な首や背中、腰の痛み、側湾症、内臓の不調、自律神経の問題、
筋膜や結合組織の問題、妊娠中や出産時または出産後に受けた障害など
禁忌症
頭蓋内圧亢進、急性期の脳卒中、脳動脈瘤、多量の出血、延髄ヘルニア、最近の頭蓋骨折、脳脊髄液減少症、二分脊椎(脊髄髄膜瘤)、アーノルド・キアリ奇形
効果が認められるものの中にも医師の診断を仰がねばならない重篤な症例があります。
アプレジャーインスティチュート
アプレジャーインスティチュート(UI)はアメリカに本部を置く、クレニオセイクラルセラピーを教える唯一の教育機関です。
当院のセラピストは、本部から認定を受けたクレニオセイクラルセラピー認定セラピスト(CST-T)です。
体性感情解放(SomatoEmotional Release®)
痛みやカラダの不調は、衝撃などの物理的なものだけでなく、その時の感情やネガティブなエネルギーが原因として潜んでいる場合があります。
SERはクレニオセイクラルセラピーから発展したもので、対話やイメージを使い、その感情に気付き解放する施術です。
カラダに加わった衝撃
転倒や事故などの衝撃(エネルギー)は、筋肉や筋膜などの中に伝わります。
通常は筋膜に加わった衝撃は治る過程で解消され消えていきます。しかし、その衝撃がとても強かったり、そもそも自然治癒力が弱くなっていた場合など、エネルギーが解消出来ずカラダに残ってしまう場合があります。
残ってしまったエネルギーはカラダの機能により、なるべく害のないように小さくして保持されます。
この小さく固められたエネルギーの塊をエネルギーシストと呼びます。
エネルギーシスト
エネルギーシストには物理的なエネルギーの他に、その時の感情のエネルギーも一緒に閉じ込められている場合があります。カラダがエネルギーシストを抑え込むためにはとても多くの力を使います。
そのため、エネルギーシストは慢性的な痛みや、疲労感、原因のはっきりしない痛みや不調の原因となる事があります。
感情の解放
クレニオセイクラルセラピーでカラダの自然治癒力が高まると、エネルギーシストの開放が始まる場合があります。
その開放は、カラダがエネルギーが加わったポジションを取り、そのエネルギーの進入経路を辿って放出されます。
そこで、物理的なエネルギーと同時に感情も開放されることがあります。エネルギーが加わったポジションを取るために、カラダが自然と動いたり、頭にイメージが浮かんだり、怒ったり、涙が出てきたりすることもあります。
それは、カラダの治ろうとする自然治癒力の力であり、脳や脊髄などの中枢神経の働きによるものです。
SERでは、対話やイメージを使い、その時に抑え込まれた感情に気付くことでその感情を解放していきます。
グリア細胞
脳と脊髄は、神経細胞とグリア細胞から構成されています。
その中でもグリア細胞は、中枢神経の発達、免疫、神経伝達、脳の血流調整、脳脊髄液の産生と流れなどたくさんの機能に関与しています。そのため、グリア細胞の構造や機能に何らかの障害があるとこれらの機能の問題を引き起こす場合があります。
グリア細胞を整える
グリア細胞のシステムは脳や脊髄等の神経系の健康に欠かせないものです。
クレニオセイクラルセラピーの優しいタッチでグリア細胞のシステムに触れ、その構造と機能を整えます。
こんな方におすすめ
自閉症スペクトラム障害、感覚処理の問題、外傷性脳損傷、神経変性障害、脳性麻痺、てんかん、慢性疼痛、脊髄外傷、不安神経症、神経障害などの神経系障害